進学や就職で地方から東京へ上京、そんな方も多いはず。同時に東京の物件の金額に驚くこともしばしば。
家を探す条件に「駅ちか」や「バストイレ別」、「鉄筋」など人により様々な条件があると思いますが、「安くて綺麗な部屋に住みたい!」と思う方は少なくないはず。
そこで今回は駅からは少しだけ離れるものの、「安くて綺麗」というわがままを叶えてくれるクロスハウスについてご紹介します。僕は上京から3年間クロスハウスに入居していたので、その時の体験談も踏まえてお伝えします。
Contents
東京を中心にシェアハウスを展開するクロスハウスとは

クロスハウスとは株式会社クロスハウスが運営するシェアハウス、及びソーシャルアパートメントの総称です。東京都内主要都市を中心に、大阪など関西圏にもシャアハウスを展開しています。
新宿・渋谷・池袋という東京を代表する街へ30分圏内でアクセスできる場所へ物件を所有している他、杉並区や世田谷区など住みたい街ランキングで上位を獲得している街へも物件を所持しています。そのため、「立地」と「住みやすさ (治安や買い物)」など大切にしたい暮らし方を軸に物件を選ぶことが可能です。
このように人気が高い地域に物件を所有しているにも関わらず、(光熱費・消耗品・清掃費用込)月額5万円前後 ~ 入居することができることから、新社会人や大学生におすすめの物件になっています。
クロスハウスで提供されている部屋タイプ
新社会人や大学生、家賃を抑えたい方、現在仕事を探されている方におすすめのクロスハウスでは以下の4種類の部屋タイプを提供しています。
- ドミトリータイプ
- セミプライベートタイプ
- 個室タイプ
- 家具付きアパートメント
※テキストをクリックすると公式HPのタイプ別部屋紹介へ移動します。
一部屋を複数人で共有するドミトリータイプ、個室にパーテーションなどをおきプライベート空間を確保したセミプライベート、そして家具なしの個室 (シェアハウスタイプ)と家具付きアパートと、それぞれ下にいくにつれて月額が高くなるものの、自分の目的やライフスタイルに合わせた部屋選びができることがクロスハウスの魅力です。
クロスハウスのシェアアパートメント各物件の写真です🏠
参考にしてね😊 pic.twitter.com/OiyLPahBVv— コブちゃん (@Kly0nkxwJDex4XZ) August 4, 2021
僕自身は「個室タイプ」の部屋に月5万円で住んでいたのですが、コブちゃんさんの写真の1・2枚目の写真のような内装でした。4畳と少しと、狭めの部屋ではありますが必要最低限のものを置くことは可能なスペースは確保されているのでミニマリスト気質な方にもおすすめです。
クロスハウスがオススメの方・オススメできない方
物件自体の綺麗さや転居の自由度など、価格の割に利便性も高いサービスを提供してくれているという点から、自身の体験も踏まえ個人的にはオススメの物件にはなります。しかし、万人にお勧めできるわけではありません。
ここではクロスハウスをお勧めできる人・できない人について言及します。
クロスハウスの検討をオススメする方
まず初めにクロスハウスをオススメできる方は次の通りです。
- 家賃を低く抑えたい人
- 貯金に集中したい人
- 急な一人暮らしが決まった人
後述しますが、入居までのスピード感が早い上に、光熱費・消耗品を含んだ家賃で5万円 ~という家賃設定であるため、貯金はできますし、自分の好きなものも買いやすくなります。
クロスハウスの検討をオススメできない方
一方でクロスハウスをオススメできない方は次のような方です。
- 人の行動によりストレスを感じやすい人
- 音に敏感な方
- (極度の)綺麗好きの方
- 仕事で機密性の高い情報を扱う方
他人との共同生活になるため、屋内の清潔感は同居人の行動によりかなり左右されてしまいます。自身の体験でも他人の行動にストレスを覚える機会は少なくなかったため、ストレスを感じやすい方にはオススメしづらい物件です。
また、仕事で機密性の高い情報を取り扱う方も注意が必要です。クロスハウスのWi-Fiは共用ネットワークになっているため、場合によってはデータを傍受される可能性も出てきます。そのため、上記に該当するような方はセキュリティソフトなどの活用などをオススメします。
クロスハウスの入居から退去までの流れ

クロスハウスのユニークさは地域や物件数・種類だけでなく、手続き方法にも見ることができます。普通に部屋探しを行う際には対面でのやり取りから開始になるものの、クロスハウスの契約手続きの多くはネット完結するものが多くなっています。
そのため、地方からの申込で東京まで行けない方や時間がない方なども比較的スムーズに契約を進めることが可能です。
ここでは実際に僕自身の体験を交えながら入退去時の流れをお伝えします。
※入居については約5年ほど前になるので手続き上変更になっている可能性があります。
入居時
僕は就職を機に京都から東京へ上京したのですが、その際に行った手続きは次の通りです。記憶が曖昧ではあるのですが、参考程度にお考えください。
手続き | 概要 |
---|---|
1. 物件探し | ネット上で東京の物件探し。即入居可で安価な物件を探す。 |
2. ネット申込 | クロスハウスを見つけ申込。物件を決めフォームに必要情報を入力。 |
3. 電話手続き | 折り返し?の電話に対応。書類等の説明や希望、状況などを聞かれる。 |
4. 必要書類の送付 | 当時は本人確認書類、および通帳の最新ページを求められ、写メ送付。 |
5. 契約審査 / 判定 | 2 ~ 3日で審査判定。通過の場合は契約説明日時を決める。 |
6. 契約説明 / 鍵受け取り | 契約説明と鍵の受け渡しは対面で実施。東京を訪れる必要あり。 |
7. 入居 | 鍵の受け取り当日から入居可。物件までは自身で移動。 |
このようにほとんどの手続きをネット完結で行うことができる上に、写真を見て気に入れば内見などを行うことなく契約手続きも可能なため、忙しい方や急に物件が新居を探す必要がある方などにはピッタリです。
また、「通帳の最新ページの送付」と記載しましたが、これは当時僕の就職が決まっていなかったため、支払い能力の確認のために求められたものでした。半年分の家賃を支払うことができることが確認できれば無職の方でも入居可能性が高いと、当時教えていただた記憶があります。
学生の時に住んでいたアパートの退去が間近に迫っていたことから、上記の手続きを1.5週間ほどで完了させることができたのでスピード感も抜群です。
退去時
退去時に行うことは一般的な賃貸と変わりません。
手続き | 概要 |
---|---|
1. 退去申込 | 退去の際には物件掲載のQRコードから1ヶ月前までに退去申込が必要。 |
2. 部屋の掃除 | 退去日に向けて荷物まとめや部屋の掃除を行う。 |
3. 不要家具の撤去 | 必要・不要な家具を分別。不要なものなどは売却、または解体。 |
4. 粗大ゴミの集荷手続き | ベッドなどの粗大ゴミは区への依頼、または業者を活用。 |
5. 鍵の返却 | 退去当日は17時頃までに、クロスハウスオフィスまで鍵を持参・返却。 |
※1.5 追加情報の共有 | 家賃の過払い金があった場合は口座情報などを伝える必要あり。約一ヶ月後に返金あり。 |
使わせてもらった部屋を掃除し、不要な家具は処分するというだけになります。注意すべき点としては、部屋が狭いからと言って掃除が簡単に終わるというわけではないことは念頭に置いていた方がいいと思います。
思ったよりも時間がかかるので計画的に進められることをオススメします。
クロスハウスのネット上でのクチコミ

ここまで都内を中心に展開するクロスハウスの概要についてお伝えしました。ここからは入居者や入居体験者のクチコミをご紹介します。
ポジティブな評判やクチコミ
ポジティブなクチコミでは価格や立地、そして物件の新しさなどが評価されていました。特に価格帯については東京の家賃相場が8 ~ 9万円ほどだということを考えると、かなり親切な価格設定になっています。
ボクが住んでいるのは東京都内の家賃水道光熱費込み3万円~のシェアドアパートメントです。
クロスハウスの特徴🏠
◯家賃水道光熱費込み3万円代〜
◯都内3500室以上
◯初期費用3万円のみ
◯退去1万5000円のみ
◯無料で物件移動できる
◯敷金・礼金0円
https://t.co/0JhceyR58K— たっくん@出前館&ウーバーイーツ配達員 (@haitatuin24sai) September 24, 2021
トップ営業マンから教えてもらった住む場所の話が魅力的だった😯
例えば新宿の家賃相場が9万なのに対して
①クロスハウス→2.8万円(1ヶ月)
②ブッキングドットコム→3.2千円(1泊)この2つを上手く使えば、定期代の3万で新宿に住むことが出来るという話・・・
定期代の使い方は有効に使おう! pic.twitter.com/q7J9BASSUZ
— 阿天坊巧 (@Bo_mo_interior) October 4, 2019
ネガティブな評判やクチコミ
一方でネガティブなクチコミも一定数存在します。物件自体は評価されているものの、クロスハウスの担当者や同居人の生活態度などが原因となるマイナスが多いようです。
シェアハウスであるため一定の寛容さは必要になりますが使い方が汚い人は一定数存在します。そういう時にはクロスハウスへ連絡することで物件毎にアナウンスと注意メールを送ってもらえるので一度試してみることをオススメします。
セカンドハウスとして使用しているとこの管理会社クロスハウス
クレーム言っても、何も対処してくれない
高い管理費取ってるんだから、ちゃんと管理しろや
管理費撤廃もしくは減額しろし
自社の利益優先、ルール違反者を見て見ぬふり
このつぶやき、本部に届けばいいのに#クロスハウス#シェアハウス— みゆ (@20181107ht) August 6, 2021
クロスハウス、物件自体はそこそこ良かったんだけど社員の対応が悪すぎた、、、
契約したくないな🤷♀️— べいぐる🥯 (@CEhei2IwYKr2WMx) August 12, 2021
今回ご紹介した以外の評判やクチコミは以下の記事でご紹介していくので、クロスハウスを検討されている方はぜひご覧ください。
クロスハウスに3年住んで感じたメリットとデメリット

ここまで都内を中心に展開するシェアハウス、クロスハウスの概要や評判をご紹介しました。しかし、ここまではあくまで公式サイトなどに記載されている情報をもとにしたものが多くなっています。
ここからはクロスハウスを検討されている皆さんへ、僕がクロスハウスで3年間過ごしてみてよかった点と悪かった点をご紹介していきたいと思います。実際の体験や経験をもとにお伝えしていくので、クロスハウスへの入居を検討されている方の参考になると嬉しいです。
クロスハウスのメリット
まず初めにクロスハウスに入居してよかったこと。個人的にポイントになっているのは次の6点です。
- 無職でも入居可能 (要審査)
- 必要家電やWi-Fiなどのインフラは完全整備
- 「光熱費」と「消耗品代」込みの家賃設定
- 築浅物件が多く外観・内装が綺麗
- 週1回の清掃とゴミステーションがついており24時間ゴミ出し可能
- お金が貯まる・欲しいものが買える
一番大きかったのはやはり「無職でも入居しやすい」という部分。僕は大学卒業の関係で18年の3月に上京したのですが、その際には就職先が決まっていませんでした。
(この件についてはまた別の記事でご紹介します。)
そんな中で初期費用が3万円と安く、光熱費・ネット代を踏まえた金額で5万円というのは当時の僕からするとかなりありがたい存在でした。当時の審査要件として6ヶ月分の家賃支払い能力が認められれば入居可能性が高くなるという点についても状態にベストマッチしていました。
このように門戸が広いにもかかわらず、築浅、バストイレ別・独立洗面台付き、消耗品補充と清掃つきと身の回りのサポートがとても充実しています。その上、各部屋には鍵も備え付けられているのでプライバシーも十分に守られています。
このように安価な物件だからといって、セキュリティ面の不安も少なく、生活サポートも充実していることから安心して生活を行うことが可能です。
余談ではありますが、共用スペースが限られているため他入居者とのコミュニケーションが少なくすむことも人によってはメリットになるのではないでしょうか?
クロスハウスのデメリット
一方でクロスハウスにの生活でストレスを感じたことは次の3点。
- 他の入居者次第で清潔さが異なる
- 契約者以外の立ち入り禁止(契約物件により異なる)
- 木造構造の住宅も多く、声が気になる場合もある
なんと言っても大きかったのは1つ目の「清潔さ」にかする部分。シェアハウスである以上一定の生活音や行動に対する許容は必要になります。しかし、入居者によてはその「一定」のラインを大きく超える行動を行う人もいます。
僕が入居していた物件では以下のようなことが散見されました。
- 乾燥機・洗濯機への1日以上の洗濯物の放置
- 使った食器のシンクへの放置
- エントランスの傘立てを倒したまま放置
このほかトイレの使用などについても気になる点が多くあり、一人暮らしと比べると感じるストレスは大きくなると思います。しかし、このような事態については管理会社へ連絡することで物件単位で注意喚起を実施いただけるため、抱え込まず相談してみるのが良さそうです。
クロスハウスに3年間住んだ僕が1人でQ&Aやってみた
ここまでネットでの評判やクチコミ、そして僕自身の体験をお伝えしてきました。しかし、入居を検討されている方はより具体的で生の声を聞きたいはず。
ということで、僕の3年ほどの体験をもとに疑問になりそうなことについて回答してみました!公式サイトにもQ&Aはありますが、合わせて見てみることでより生活のイメージが湧くのではないでしょうか?
Q1. 設置されている設備・家電は何?
共用部には、シューズボックス(二足分 / 人)、キッチン、洗濯機、乾燥機、シャワー、トイレ、エアコン、炊飯器、電気ケトル、電子レンジ、ドライヤー、アイロン台、独立洗面台、ゴミ箱そしてWi-Fiルーターが設置されています。
物件等によると思いますが、僕が入居していた物件の個室にはエアコン、モニター付きインターフォンが備え付けられていました。
インフラとしては家賃に電気・ガス・水道代、ネット代込みであるため、常識的な範囲において利用することができます。
Q2. 壁は薄い?うるさい?
僕が入居していた物件は木造設計だった気がしており、壁も厚くはなかったと思います。しかし、それほど神経質でなければ生活音などは気にならない程度かと思います。
ですが、洗濯機・乾燥機などの近くの部屋は深夜帯に回されるとかなりうるさいので、入居の際には図面を見ながら少し離れた部屋を選ぶ方がいいかもしれません。
Q3. 消耗品はどこまで提供される?
入居していた物件では次のような消耗品が提供されていました。
トイレットペーパー、トイレクイックル、塩・砂糖、油、ゴミ袋。
必要最低限のものは定期的に届けてもらえるので、本当に必要最低限のものには不自由なく過ごすことができます。
Q4. ぶっちゃけ部屋におけるものってどれくらい?
僕は部屋を仕事にも使っていたので結構フルフルにものを置いていました。テキストでも記載しますが、ものを見ていただいた方が早いと思うのでAmazonの商品リンクを以下に掲載します。
窮屈にはなってしまいますが5畳弱のスペースでも以下の家具は置くことが可能で、就寝スペース・作業スペースの確保は可能です。
ラック付きデスク
椅子
冷蔵庫
ベッド (シングル)
掃除機
空気清浄機
トースター
電気ケトル
ハンガーラック
ウォーターサーバー
Q5. 初期費用って本当に3万円?
初期費用は3万円でした。しかし、日割りの家賃が発生するため、初回のタイミングで厳密には「3万円 + 日割り家賃」が発生したような気がします。
クロスハウスさんの座組みなどが変わっている可能性もあるのでこの辺りはお伺いいただくのが良いかと思いますが、かなり貯金はできると思います。この東京の築浅物件としては考えられない家賃おかげでずっと憧れていたバルミューダの家電を買い集めることができ、今は理想に近い形の住環境を作ることができています。
クロスハウス管理物件なら事前申込みで自由に移動可能

ここまでクロスハウスのネット上での評判やクチコミと僕自身の体験をお伝えしてきました。メリットデメリットはみなさん次第かと思いますが、最後にクロスハウスのもう一つの特徴をお伝えします。
その特徴とは、クロスハウス所有の物件間であれば無料で移動が可能というもの。つまり、引っ越しがほぼ無料で行うことができるようになります。移動に伴い部屋タイプも変更が可能なので、気分や経済状況に合わせた暮らし方を選ぶことができます。
オフィス移転や転勤、転職に伴う転居が多い方は引っ越し費用を安く抑えることができます。引っ越しには30 ~ 50万円ほど必要になることを考えると、ライフスタイルに合わせてかなり柔軟に転居が可能になるのは嬉しいポイントです。
都内のクロスハウスで自由なライフスタイルを

ここまで東京・大阪を中心に展開するクロスハウスについてご紹介しました。シェアハウスという性質上、入居者により感じるストレスが大きく変わってくる部分もあるため、入居を検討されている方は物件相談の際に「どのような方が入居されているか」、「清掃時の部屋の状態はどうか」などを質問することでより快適な物件への入居ができるのではないでしょうか?
一方で、建物の綺麗さと設備、そして生活を支えるサポート体制は5万円という家賃を考えるととても充実しているため、気になる方・急ぎ入居の必要がある方、そして家賃を低く抑えたい方はぜひ新生活の拠点として考えてみてください。